1. 日本の平均寿命を男女別に確認

まずは日本人の平均寿命ですが、厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」によると男性81.47歳で女性は87.57歳となっています。

出典:厚生労働省「令和3年簡易生命表の概況」

平成2年では男性75.92歳、女性は81.90歳ですから、約30年で6年ほど長生きになっていることが分かります。

男性と女性との間にも6歳ほど開きがあるため、女性の方が長生きに備えた準備が必要になりそうですね。

2. 日本の公的年金について。国民年金と厚生年金とは

続いて、公的年金の制度についても確認しておきます。日本では国民年金と厚生年金の「2階建制度」が採用されています。それぞれの特徴は以下のとおりです。

出典:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

2.1 国民年金(1階部分)

  • 1階部分=国民年金(基礎年金)
  • 加入対象:日本に住む20歳から60歳未満の方
  • 保険料:一律(年度によって変更が入ります)
  • 年金額:満額78万900円✕調整率(480カ月に未納期間がある場合は差し引かれます)

2.2 厚生年金(2階部分)

  • 2階部分=厚生年金
  • 加入対象:主に会社員、公務員
  • 保険料:報酬比例制(毎月の報酬により決定)
  • 年金額:加入期間や納付保険料によって決定。国民年金に上乗せで支給

どちらの年金も基本的には65歳からの支給となるため、60歳で退職を迎える場合には65歳までの準備が必要です。