3. 国民年金「夫婦ともに自営業」なら年金はいくらもらえる?

つぎに、夫婦二人とも自営業者として働いている場合の年金受給額について見ていきたいと思います。

自営業者の場合、受け取れる年金は国民年金のみです。厚生労働省の同調査による男性と女性の国民年金の平均受給額は以下のとおりです。

  • 男性:5万9040円
  • 女性:5万4112円

上記のデータによると自営業の場合、夫婦ふたりで受け取れる年金額は11万3152円です。

老後の生活を約11万円で過ごすとなると、少し心もとないですよね。

自営業者の方は、受け取れる年金が国民年金のみになりますのでどうしても会社員と比べると年金受給額が少なくなります。

そこで考えておきたいのが、イデコや個人年金などの資産運用の活用や付加年金への加入などです。

イデコや個人年金は、毎月積み立てをしながら株や債券に長期間投資をすることで資産を増やす期待ができます。

また、付加年金は毎月の国民年金保険料の支払いに400円上乗せして払い込めば将来的に受け取れる年金額を増やすことができます。

仮に40年間、付加年金保険料の400円を納付すると、65歳から受け取れる付加年金は以下のとおりです。

  • 納める付加保険料:400円×480ヶ月(保険料を納めた期間)=19万2000円
  • 65歳から受け取れる付加年金:200円×480ヶ月(保険料を納めた期間)=9万6000円

納めた保険料の半分の金額を毎年受け取ることができるので、実質2年間で元を取ることができます。

1ヶ月400円なので、年金が少なくて将来不安という自営業者の方は付加年金を検討してみるといいかもしれませんね。