日経平均は、25日線に下値をサポートされ堅調
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。
2022年6月9日の高値(2万8389円)および、その前の節である2022年3月25日の高値(2万8338円)は、これまで5カ月近くにわたり、上値を抑えられていた主要な節です。
足元でこれらを突破したことから、これを維持できるかどうかが大きなポイントでした。
実際には、週初から窓をあけて下落すると、軟調な展開となりました。
水曜日24日には一時、2万8282円まで下落しました。ただし、ここで底打ちすると、週末には窓をあけて上昇するような動きとなりました。
今週以降の展開はどうなるでしょうか。
チャートの形は悪くありません。先週はやや軟調でしたが、6月下旬から続いた上昇一服といったところ。
さらに、2022年6月9日の高値(2万8389円)および、3月25日の高値(2万8338円)と25日移動平均線が重なるあたりでしっかりと下値をサポートされて反発しています。押し目買い狙いの戦略でいいでしょう。
再度、2万9000円を突破するようであれば3万円台も視野に入ってきます。
ただし、逆にここから伸び悩み、25日線を割るようであればやや注意が必要です。特に、過去に売買が積みあがっている2万8300円~2万8400円付近は、下値サポートになっています。
これ以下に落ちるようなことがあると、再度仕切り直しになってしまいます。まずは今週、このあたりを維持できるかどうか注目したいところです。
下原 一晃