株式投資をする上で、配当金の動向や株主優待の内容を起点に買う株を選ぶ人もいらっしゃるのではないでしょうか。
確かに、実際に配当金が振り込まれたり、優待ギフトが送られてきたりすると、株式投資のリターンを実感しやすいものです。
しかし、株式投資では「株価の値上がり・値下がり」もリターンに大きく影響を与えます。
今回はソニーグループ(6758)について、「1年前に100株を買った人の、本当のリターン」を振り返っていきます。
それではまず、配当金について見ていきましょう。
ソニーグループの配当金のリターンはいくらか
ソニーグループの株式を1年前に買い、持ち続けたとすると、2022年3月期の中間配当と期末配当の計2回を受け取ることができます。
なお、配当基準日を迎えた時点でリターンが確定したとします。
今回の検証では、以下のような想定となります。
- 株式の取得日:2021年8月23日
- 株式の取得価格:1万1000円(取得日の終値)
- 2022年3月期・中間配当:30円
- 2022年3月期・期末配当:35円
- 100株ベースの配当金のリターン:6500円
それでは次に、株主優待のリターンを計算していきます。
ソニーグループの株主優待のリターンはいくらか
ソニーグループは毎年3月末日の株主名簿に記載された100株以上所有している株主に、ソニーの公式通販サイト「ソニーストア」とソニーストアの各店舗、地域店で使える割り引き用の電子クーポンを提供しています。
AV商品は15%オフ、VAIO本体は5%オフの割り引きとなります。
例えば、ソニー製の液晶テレビ「BRAVIA・X90Jシリーズ」をソニーストアで見ると、18万7000円~となっており、この場合、割引額は2万8050円となります。
そのため、優待のリターンは2万8050円とします。
ソニーグループの株式投資のトータル・リターンはいくらか
以上、配当金と株主優待のリターンについて振り返ってきました。
次に、株価変動によるリターンを計算します。
- 株式の取得日:2021年8月23日
- 株式の取得価格:1万1000円(取得日の終値)
- 取得から1年後の日付:2022年8月23日
- 1年後の株価の終値:1万1535円
- 100株ベースの株価変動によるリターン:+5万3500円
そして最後に、トータル・リターンを計算します。
- 配当金のリターン:6500円
- 株主優待のリターン:2万8050円
- 株価変動によるリターン:+5万3500円
- トータル・リターン(金額ベース):+8万8050円
- トータル・リターン(%ベース):+8.0%
リターンの計算は以上となります。
まとめにかえて
ソニーグループの株式の年間リターンは+8.0%となりました。
このようにリターンについて時間軸を設定し、要素を分解したうえで計算してみると、企業ごとに何がリターンに大きく影響を与えたのかがわかり、投資先を選ぶうえでの新たな視点につながります。
参考になれば、幸いです。
