住宅ローンの繰り上げ返済。おすすめできる人とできない人の理由を元銀行員が明かす
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長引く低金利の今、固定金利が高止まりになるという見方もあります。しかし全ては予想の範疇なので、住宅ローンを抱える方は、今後の返済や借り換えなどに悩まれている方も多いでしょう。
私が銀行員の時にも住宅ローンの「繰り上げ返済」をするべきかそうではないのかという質問が非常に多かったので、本日は「繰り上げ返済」についてお話したいと思います。
「繰り上げ返済」とは、住宅ローンの一部、もしくは全部を通常の返済とは別に、まとめて返済するということです。
この「繰り上げ返済」は一般的に手数料がかかるものですが、最近ではインターネット手続きをすると、手数料がかからないものもあります。
住宅ローンを組んでいる人の中には、貯金が貯まったら返済を繰り上げて、金利負担を軽減させて生活の拡充を考える方がいらっしゃいます。
しかし、住宅ローンの「繰り上げ返済」はした方がいい人と、そうではない人がいらっしゃいますので、慎重に検討いただきたいと思います。ここからはその理由について解説していきます。
執筆者
兵庫県芦屋市出身。同志社香里高校・同志社大学政策学部卒業後、損保ジャパン日本興亜(旧日本興亜損保)へ入社。保険代理店への保険商品案内営業に従事。その後、実際に窓口でお客様へ提案したいとの思いから東京スター銀行のリテール営業へ転身。2011年より現在までファイナンシャルアドバイザーとして個人のお金の悩みを解決してきた。2012年より個人販売の全行員内ランキングでは9年間で10位以内から一度も落ちることなく、2014年2位 2019年3位 2020年1位 2021年2位と安定して好成績をおさめた。また周囲への育成にも力を入れており、2014年以降8年連続で途中2度の転勤もありながら、所属支店の成績を31店舗中1位にしてきた。現在は個人向け資産運用会社にて、資産運用のサポート業務をおこなう。一種外務員資格(証券外務員一種)、生命保険販売資格、損害保険販売資格、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。