4. 不動産投資を副業にするデメリット
副業として不動産投資に取り組むと、たくさんのメリットがあることが分かりました。一方、本業と並行して行うからこそ生じるデメリットもあります。
以下の3つのデメリットについて理解しておきましょう。
- 物件購入前の内覧や調査の時間が取りにくい
- 頻繁に物件をチェックしたり住人とのコミュニケーションを取ったりしづらい
- 確定申告の手間がかかる
1つずつ詳しく見ていきましょう。
4.1 物件購入前の内覧や調査の時間が取りにくい
本業と両立しようとすると、購入する物件の内覧に足を運んだり、周辺地域の調査に現地を訪れる時間が取れなかったりすることが考えられます。プライベートの時間を削る必要が出てくる可能性も考慮しておきましょう。
居住地から遠くにある物件を購入した場合、足しげく内見や調査に足を運ぶのはなおさら難しくなるでしょう。
物件の選定はできる限り自分の目で確認することが重要ですが、どうしても難しい場合は相当信頼できる不動産会社をパートナーにする必要があります。
4.2 頻繁に物件をチェックしたり住人とのコミュニケーションを取ったりしづらい
本業を別に持っている方は、運用中も物件へ頻繁に足を運べるわけではありません。
物件の様子をチェックしたり、実際に入居している住人とコミュニケーションを取ったりすることも難しくなることが考えられます。
長期入居を実現するには、住人とのコミュニケーションは重要な要素です。入居者トラブルはないか、補修の必要な設備はないかなど、快適に入居し続けられる環境であるかどうかは、ぜひチェックしておきたいポイントです。
また今後起こりうるリスクにいち早く気付くためにも、周辺地域の変化や家賃相場の変動などをチェックすることも大切です。
自宅から遠い物件であればなおさら細かなケアはしにくくなります。
副業として不動産投資をはじめる場合、時間をうまく使って、このようなチェックや調査のための時間を確保する必要があるでしょう。
4.3 確定申告の手間がかかる
不動産所得に関しては、会社での年末調整以外に自ら確定申告する必要があります。
給与所得の場合、会社が年末調整してくれるのでほとんど手間がかかりませんが、確定申告の場合、税理士などに外注しない限り全て自分で行います。帳簿付けや領収書の保管など、慣れるまでは難しいと感じるかもしれません。
さらに確定申告時には、不動産売買契約書や賃貸契約書などさまざまな書類の提出が求められます。
不動産経営とは別に本業を持っている方こそ、締め切りぎりぎりになって慌てないよう、前もって準備しておきましょう。