NHK受信料には割引制度もある
最後に、NHKの受信料の割引制度を見ていきましょう。
家族割引:50%割引
- 同一生計である複数の方がそれぞれの住居の放送受信契約を締結している場合
- 同一の放送受信契約者が複数の住居で、放送受信契約を締結している場合
学生や単身赴任などで離れた家族がいる場合、あるいは別荘や別宅などがある場合に有効な方法です。
条件に当てはまると、受信料額の50%が割り引かれます。
多数一括割引:月額300円割引
- 衛星契約等の合計が10件以上
- 支払方法・期間が同一
- 「団体一括割引」の適用なし
以上の3つすべての要件を満たす場合、多数一括割引が適用され300円割引になります。
同一敷地内で10件以上の衛星契約等をしている場合は自動的に適用されますが、別々の施設などで合計10件以上の衛星契約等をしている場合は申込みが必要です。
団体一括支払(団体割引):月額200円割引
NHKの衛星受信料をケーブルテレビの利用料と一緒に支払うことで、ケーブルテレビ局からNHKへ一括して支払われます。この制度を利用すると、月額200円の衛星受信料が割引されます。
上記のほか、「前払い」にすると総額の負担を抑えることもできます。受信料は家計の中で「固定費」にあたるため、少しでも安くできる方法がないか考えておきたいですね。
おわりに
NHKの受信料は、テレビを持っている家庭であれば支払う義務があります。「テレビは見ないから」と支払いを拒否することはできませんが、有効な割引を見逃している可能性はあります。
まずは利用できる割引制度がないか、しっかり調べてみましょう。
また固定費はNHKの受信料だけではありません。この機会に、さまざまな固定費について「ムダな出費」がないか、洗い出してみましょう。
参考資料
- 株式会社エイチームライフデザイン「【引越し侍が調査】リモートワークで引越し先選びが変わる?「街」と「物件」の選定基準は働き方に合わせ多様化」
- NHK「受信料の窓口」
- NHK「受信料・受信契約数に関するデータ」
- NHK「よくある質問集」
- e-GOV法令検索
太田 彩子