3. マンション内トラブルを回避する8つの方法

マンション全体の8割、分譲マンションに居住したことがある方の95%が経験しているマンション内トラブル。その中で最も多い入居者間のトラブルを回避するためには、どんな方法があるのでしょうか?

3.1 入居者審査を慎重に行う

マンション内での入居者トラブルが起きることそのものを回避する最初の手段として有効なのは、入居者審査をしっかりと慎重に行うことです。

たしかに審査の時点で入居者の素質を完全に推し量ることは難しいでしょう。しかし内見や説明時の雰囲気でなんとなく入居者として不安を覚えるような人とは契約しないなど、意識するだけでも効果が期待できます。

3.2 入居前に重要事項説明・マンションのルール説明を徹底する

入居契約前に必ず行われる重要事項の説明を徹底し、入居前からしっかりルール・規約を理解してもらうことも大切です。

駐車場・駐輪場の利用の仕方やペット飼育の規約など、マンションのルールを分かったうえで入居してもらうよう気を付けましょう。

3.3 手紙・張り紙・警告表などで注意喚起する

騒音などクレームの原因となる居住者が特定できている場合は、入居者に直接手紙や電話などで注意喚起する必要があります。掲示板に張り紙をして、入居者全体に周知することも効果的です。

無断駐車している車や自転車がある場合は、警告表を挟むなどもよい対策の1つでしょう。

3.4 連帯保証人をつける

基本的に連帯保証人は、家賃滞納や夜逃げなどの際の緊急連絡先かつ滞納家賃の請求先としての役割を持っています。

しかしあまりにも騒音が悪質な場合や、何度通告してもルール違反への改善が見られないなど迷惑行為が続く場合は、連帯保証人に連絡し連帯保証人から注意してもらうケースもあります。

また、入居時に連帯保証人を立てるだけで「連帯保証人に迷惑をかけられない」という意識がトラブルの抑止力となることも期待できるでしょう。

3.5 違法駐車・違法駐輪には看板・コーンなどの設置で抑制

敷地内に無断駐車・無断駐輪されてしまいそうなスペースがある場合は、フェンスやコーンを立てて駐車・駐輪できないようにするとよいでしょう。

「駐車禁止」の看板を立てたり、防犯カメラを設置したりするのも効果が期待できます。