3. 公務員だから老後は安泰とも言い切れない
公務員であれば老後も安泰というイメージもありますが、そうとは言い切れません。
退職金の使い道はさまざまで、旅行や趣味だけでなく、リフォーム費用、子どもや孫への住宅や教育費用の援助などでまとまった資金を使われる方もいます。
また、病気や介護でお金が必要になることも。
公益財団法人 生命保険文化センターによれば、介護費用(公的介護保険サービスの自己負担費用を含む)の平均金額と期間は以下の通り。
- 一時的な費用の合計:平均74万円
- 月々の費用:平均8万3000円
- 介護期間:平均約5年間
上記だけで合計約580万円ですが、実際には施設や介護期間などによりこの金額も変わるでしょう。
まとまった退職金が貰えても、しっかりと老後のマネープランを立て、退職金の置き場もきちんと検討することが大切です。時間に余裕のある時に、マネープランや貯蓄方法について情報収集をされるといいでしょう。
参考資料
宮野 茉莉子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
くらしとお金の経済メディア『LIMO』編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にて国内外株式、債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、個人顧客向け資産運用コンサルティング業務に従事。特に老後資金準備にむけて、投資信託や株式、債券などを用い、顧客ニーズやライフプランにあわせた丁寧でわかりやすい資産運用の提案が強み。
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する『くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~』の編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)など官公庁の公開情報等をもとに公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障制度、貯蓄、教育、キャリアなどをテーマに執筆。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)、中学・高校社会科(公民)教員免許保有。3児のひとり親で趣味は音楽鑑賞と読書(2025年6月7日更新)