60歳代と70歳代の貯蓄格差とは

では、60歳代と70歳代ではいくらの貯蓄を保有しているのでしょうか。

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」をもとに、年代ごとの貯蓄の平均値、中央値、さらには分布の様子を見ていきましょう。

 

60歳代の貯蓄事情

出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査]令和3年調査結果」をもとにLIMO編集部作成

平均:2427万円
中央値:810万円

  • 金融資産非保有:19.0%
  • 100万円未満:6.4%
  • 100~200万円未満:4.8%
  • 200~300万円未満:3.4%
  • 300~400万円未満:3.3%
  • 400~500万円未満:2.6%
  • 500~700万円未満:5.9%
  • 700~1000万円未満:5.3%
  • 1000~1500万円未満:8.4%
  • 1500~2000万円未満:6.0%
  • 2000~3000万円未満:9.6%
  • 3000万円以上:22.8%
  • 無回答:2.6%

70歳代の貯蓄事情

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」をもとにLIMO編集部作成

平均:2209万円
中央値:1000万円

  • 金融資産非保有:18.3%
  • 100万円未満:4.5%
  • 100~200万円未満:3.8%
  • 200~300万円未満:3.1%
  • 300~400万円未満:4.5%
  • 400~500万円未満:2.0%
  • 500~700万円未満:5.4%
  • 700~1000万円未満:5.6%
  • 1000~1500万円未満:10.3%
  • 1500~2000万円未満:6.0%
  • 2000~3000万円未満:11.9%
  • 3000万円以上:22.1%
  • 無回答:2.6%

60歳代も70歳代も、貯蓄がある人とない人で大きな格差があることがわかりました。老後格差は「退職金」や「親からの相続」に加え、現役時代からの備えや年金受給額も影響します。