4. 厚生年金だけに頼らない貯蓄術とは?
今回は年金の高額受給者になれる条件を見ていきました。
確かに30万円以上を受給する人がいる一方、今の現役世代が目指すのは難しいことがわかりましたね。
ほとんどの方にとって、年金生活になれば収入が大幅にダウンします。老齢年金だけに依存しないための貯蓄=「新しい資本主義」の正体の一部ともいえます。
銀行預金の金利は非常に低く、金利が低いことが原因でどんどん円安が進み、ガソリンや食品を始め、物価上昇の波が押し寄せています。
お金の全てを預金していては効果的に資産を守ることはできません。円安が原因ならば、まとまった資産の一部を外貨にしてみるのも自分の資産を守る大きな役割を果たしてくれます。
「今はドルが高いから始めるときなの?」と思われたかもしれませんが、今のドルの金利を考えれば為替以上に大きなチャンスであるとも筆者は考えております。
またこれから貯蓄を増やしたいという方には、投資信託や株式などを活用した資産運用で、銀行預金より高いリターンを得ることも期待できるでしょう。
もちろんリスクはありますが、日本円だけで資産を持っていることにもリスクが有るということを、今回の円安で感じられたのでは無いでしょうか。将来のお金の不安をなくすためにも、是非参考にしていただければと思います。
5. まとめにかえて
厚生年金30万円以上の高額受給者の現役時代の年収を考えてみると、達成が非常に困難であることがわかりました。
しかし、必ず老後はやってきます。その老後生活に向けて対策を立てていけば、年金と貯蓄の両方のパワーで老後を楽しく過ごせるのではないでしょうか。
参考資料
足立 祐一
執筆者
兵庫県芦屋市出身。同志社香里高校・同志社大学政策学部卒業後、損保ジャパン日本興亜(旧日本興亜損保)へ入社。保険代理店への保険商品案内営業に従事。その後、実際に窓口でお客様へ提案したいとの思いから東京スター銀行のリテール営業へ転身。2011年より現在までファイナンシャルアドバイザーとして個人のお金の悩みを解決してきた。2012年より個人販売の全行員内ランキングでは9年間で10位以内から一度も落ちることなく、2014年2位 2019年3位 2020年1位 2021年2位と安定して好成績をおさめた。また周囲への育成にも力を入れており、2014年以降8年連続で途中2度の転勤もありながら、所属支店の成績を31店舗中1位にしてきた。現在は個人向け資産運用会社にて、資産運用のサポート業務をおこなう。一種外務員資格(証券外務員一種)、生命保険販売資格、損害保険販売資格、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。株式会社モニクルリサーチが運営する、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部において、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。ニ種外務員資格(証券外務員ニ種)保有。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年9月4日更新)