2. 厚生年金の計算方法
受給額が30万円である人の収入を考える前に、まずは厚生年金の受給額がどのように計算されるかを説明したいと思います。
厚生年金は、加入期間や報酬額によって保険料が決まり、納めた保険料や加入期間によって受給できる金額が変化します。
厚生年金の年金額(報酬比例部分)の計算式は次の通りです。
- (1)平成15年3月以前=平均標準報酬月額×7.125/1000×平成15年3月以前の月数
- (2)平成15年4月以後=平均標準報酬額×5.481/1000×平成15年4月以後の月数
(1)+(2)=厚生年金の年金額(報酬比例部分)
※7.125/1000および5.481/1000は、昭和21(1946)年4月2日以後生まれの人の乗率。
平均標準報酬月額は「月給の平均額」のことで、平均標準報酬額は「月給と賞与を合わせて12で割った額」となります。
執筆者
兵庫県芦屋市出身。同志社香里高校・同志社大学政策学部卒業後、損保ジャパン日本興亜(旧日本興亜損保)へ入社。保険代理店への保険商品案内営業に従事。その後、実際に窓口でお客様へ提案したいとの思いから東京スター銀行のリテール営業へ転身。2011年より現在までファイナンシャルアドバイザーとして個人のお金の悩みを解決してきた。2012年より個人販売の全行員内ランキングでは9年間で10位以内から一度も落ちることなく、2014年2位 2019年3位 2020年1位 2021年2位と安定して好成績をおさめた。また周囲への育成にも力を入れており、2014年以降8年連続で途中2度の転勤もありながら、所属支店の成績を31店舗中1位にしてきた。現在は個人向け資産運用会社にて、資産運用のサポート業務をおこなう。一種外務員資格(証券外務員一種)、生命保険販売資格、損害保険販売資格、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)を保有。