1. そもそも【厚生年金と国民年金】の違いとは

日本の年金制度は2階建てと言われています。

出典:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)・厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとにLIMO編集部作成

1階部分は20歳以上60歳未満の方が原則加入する「国民年金(基礎年金)」。ずっと自営業や専業主婦だった方は、国民年金のみの受給になります。

2階に位置するのは、国民年金の上乗せして会社員や公務員の方が加入する「厚生年金」です。

2016年10月より、特定適用事業所で働き、一定要件満たしたパートの方も厚生年金へ加入できるようになりました。また2022年10月からは加入できるパートの要件が緩和されるため、ますます加入者が増えることが予想されます。

国民年金が一律の保険料を納めるのに対し、厚生年金では報酬比例制の保険料を納めます。この性質上、将来の受給額は「厚生年金」で大きな差がつきます。

この点を押さえた上で、実際の受給額を見ていきましょう。