2. 定年前50歳代の貯蓄と負債は平均いくら?貯蓄の内訳はどうなっているか

先ほどの総務省統計局の資料によると、50~59歳の貯蓄については下記の通りです。

2.1 50~59歳の貯蓄平均

  • 貯蓄現在高:1846万円
  • 負債現在高:692万円

50歳の貯蓄額は、2000万円には届かないものの、ある程度まとまった平均額となりました。貯蓄から負債を引いた「純貯蓄」をみると、1154万円となっています。

50代になると、お子さんも独立して教育費がかからなくなったり、また住宅ローンの残債もわずかになったりする家庭もあるでしょう。

また50代は、多くの人が年収のピークを迎えるタイミングでもあります。同資料によると、平均年収は874万円となっていました。

3. 定年前50代の貯蓄の中身は預貯金が大半

では、50代の貯蓄の中身について、詳しく見ていきましょう。

  • 通貨性預貯金:587万円
  • 定期性預貯金:505万円
  • 生命保険など:406万円
  • 有価証券:289万円
  • 金融機関外:58万円

通貨性預貯金、定期性預貯金がともに500万円を超えています。50代の貯蓄は預貯金が多くを占めていることがわかりますね。