4. 定年前50代の貯蓄を老後2000万円問題から考える
ここまで、50代の貯蓄の平均額やその中身について解説してきました。
先に老後2000万円問題に触れましたが、ここであらためてその内容をおさらいしましょう。
金融審議会の報告書によると、高齢者夫婦(夫65歳以上、妻60歳以上)の月収(主に年金)は20万9198円。
一方、支出は26万3718円です。その差額は月5万5000円です。
もし老後が30年続くとした場合、下記の試算ができます。
5万5000円×12カ月×30年=1980万円
ただし、これはあくまで参考値です。2000万円も要らない人もいれば、それ以上必要な人もいるでしょう。
ただ、誰にとっても共通しているのは、老後にはまとまったお金が必要であるということ。さらに、この資金を老後直前になってから作るのは至難の業でしょう。現役時代の早いうちから貯蓄を始めることが、老後の自分を支えてくれます。