退職後の生活は“公的年金を主な収入として生活をする”と計画している人がほとんどでしょう。

ちなみに、2021年度に国民年金の保険料の支払いを全額免除や猶予された人は前年度より3万人増え、過去最高の612万人となったと厚生労働省が発表しました。

これは、加入者の4割強にあたる数字で、コロナ禍の影響により経済的に苦しい人が増加したことが背景にあるようです。

保険料を全額免除された場合、今の生活の負担は軽減されるかもしれませんが、将来を考えるとデメリットも生じてしまうので注意が必要です。

私は以前、生命保険会社に勤務し、数多くのお客さまから老後のお金の相談を受けてきました。

その経験もふまえ今回は、公的年金の仕組みをおさらいしつつ、現在のシニア世代の年金受給額を紐解きながら、老後へのお金の備え方についてお話をしていきたいと思います。

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