4. 厚生年金と国民年金に続く第3の年金を「今から」自分で準備をする
ここまでのデータをふまえ、現役中と同様の収入を公的年金だけで賄っていくことは、なかなか難しいことと感じた方が多いのではないでしょうか。
将来必要となる生活費は人それぞれであることは間違いありません。だからこそ、自分にとって「少ないな」と感じたら「今から」準備を始めたらよいのです。
老後のマネープランを立てる上で、過度に年金だけに頼るのは避けたいところです。
自分がいまから準備をしたいと思う目標金額が決まれば、準備にかけられる年数から逆算をして、いくら積立てていけばよいのかを考えれば自ずと答えは導かれるはずです。
とは言うものの、預貯金だけでは効率よく資産を増やすことは難しい時代となっています。
そこで、視野に入れていただきたいこと、それはお金にも働いてもらうという発想です。
つまり、資産運用を活用しながら効率よくお金を増やしていくことです。
「現在(いま)の生活」だけを優先させるのではなく、「将来(老後)の生活」も今から意識できれば、お金のことを心配せず、やりたいことを心置きなく満喫できるセカンドライフを過ごせるかもしれません。
まずは将来の年金額を把握したうえで、資産運用の「初めの一歩」を踏み出してみてはいかがでしょうか。
参考資料
吉田 奈都子
執筆者
大阪体育大学卒。中学~大学とサッカー部に所属。社会人女子ラグビー経験もあり、日本代表候補選出歴のあるスポーツウーマン。引退後は日本生命保険相互会社にて、保険商品の提案業務など金融営業経験を積み、採用・育成担当としても一度に約100名の指導経験をもつ。前職のゴンチャジャパンでは新規店舗の立ち上げに携わるなど、フットワークの軽さが持ち味。現在は個人向け資産運用会社にて、マネーに関するコンサルティング業務を行っている。AFP(Affiliated Financial Planner)
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者
中央大学法学部卒業し、The University of Sheffieldでの短期留学を経験を持つ。卒業後は、東証プライム上場の大手IT企業でキャリアをスタート。その後、厚生労働省の記者クラブで約3年間、医療保険制度や介護・高齢者福祉など社会保障に特化した専門紙の記者として活動。社会保障分野での深い知識と経験を培いました。
現在、株式会社ナビゲータープラットフォームが運営するくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、金融と社会保障分野の記事を執筆。厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、公的年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、マイナンバー制度に関する情報を幅広く網羅し、政策の変遷、年金受給資格の詳細、最新の貯蓄トレンドに焦点を当てた記事を執筆している。
また年金制度の仕組み、退職金、資産運用や貯蓄、NISA、iDeCoなどをテーマに企画・編集・執筆も行う。
専門的で信頼性の高い情報提供を使命とし、政府の施策から個人の資金管理に至るまで、読者の経済的リテラシー向上に貢献している。厚生労働省、金融庁、総務省、デジタル庁、財務省(国税庁)など、信頼性の高い官公庁の情報を基に、読者が賢明な判断を下せるよう、日々の生活や将来設計に役立つ情報提供を心掛けている。
更新日:2024年7月22日