大人1人当たりの富の平均値と中央値

先ほどの表を見てわかる通り、富裕層の人数が多くともその国で占める割合は大きく異なります。

国別の大人1人当たりの資産に関しても、平均値と中央値も見ていきましょう。

日本:成人1人あたりの資産(2019~2020年の変化)

  • 平均値:18位 256600米ドル(+17140米ドル)
  • 中央値:11位 122980米ドル(+7630米ドル)

まず平均値では、日本の大人1人あたりの資産は 256600米ドル(1ドル105.82ドル※として日本円で約2715万円)。

国別に見ると1位からスイス、アメリカ、香港特別行政区、オーストラリア、オランダと続きます。

平均値と中央値では傾向が異なり、中央値のランキングは富の不平等が少ない国が上位にきています。日本に中央値は11位で122980米ドル(1ドル105.82ドルとして日本円で約1301万円)。

国別の中央値は1位からオーストラリア、ベルギー、香港特別行政区、ニュージランド、デンマークとなりました。

※参考:三菱UFJリサーチ&コンサルティング「前年の年末・年間平均」によると、2020年の年間平均は105.82ドル。

日本の平均値と中央値の差は約1400万円(1ドル105.82ドルで試算)となり、中央値よりも大きな金額となりました。

世界から見ればそこまで不平等とは言わないまでも、やはりその差は大きなことが分かるでしょう。