5. 老後の負担は意外に重い
年金生活になれば、多くの人がダウンした収入でやりくりすることになります。「悠々自適な年金生活」と言われることもありますが、容赦なく天引きされるお金があることは知っておいた方がいいでしょう。
少ない年金になれば、天引きされるお金も大きく感じるものです。予め知っているのと知らないのでは受ける印象も変わるでしょう。
厚生年金と国民年金の平均受給額を確認しましたが、個人差も大きいと分かりました。まずはねんきんネットなどを利用して、ご自身の年金の受給予定額を確認しましょう。
年金受給額が想定したより少ない場合、備える方法はいくつかあります。早く気づくほどに選択肢は増えるため、定期的に確認する習慣づくりが必要です。
例えばつみたてNISAなどでの運用にはリスクがありますが、長期間になるほどリスクを低減できます。しかし50歳半ばで気づくと、資産運用の開始にはリスクが高くて手が出せないものです。
早めに知ることで、たくさんの選択肢のメリット・デメリットから検討してみましょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業年報」
- 厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」(2021年12月)
- 総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2021年(令和3年)平均結果の概要」
太田 彩子