ヤフー(4689)は2017年3月期決算を発表。2018年3月期は販促費等を積み増し、営業利益は減益となるガイダンスで株価には「ネガティブ」な印象だ。

決算ハイライト

2017年3月期実績は、売上高が対前年度比+31%増、営業利益が同▲15%減の1,920億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同▲20%減となった。なお2017年3月期に発生したアスクルの物流センター火災に係る損害額▲130億円を調整した調整後営業利益は2,050億円で、同+24%増となっており、会社ガイダンスを上回った。

2018年3月期の会社業績見通しは、売上高は定性的に増収、営業利益は減益とされた。IR資料によれば営業利益のガイダンスは1,750億円~1,850億円で、主因は、eコマースの買い手増加とデータ分野の強化のため投資を強化するための費用増とされている。市場のコンセンサスは増益基調であるとみられるため、このガイダンスはネガティブサプライズと思われる。

ここに注目

投信1編集部では、販促等の費用増の効果が発現する時期とそのインパクト、および費用が経常的に嵩高基調になるのかいずれピークアウトに向かうのか注目する。

LIMO編集部