2. 定年60代、労働意欲が旺盛なシニア世代の実態。「働き続けたい」そのワケは?
つづいて、独立行政法人 労働政策研究・研修機構「60代の雇用・生活調査」から60歳以上の仕事について実態をみていきましょう。
令和2年3月に公表された資料によると、2019年7~8月の調査時点で仕事をしていた60代は59.0%となっています。
働いた理由のうち、「経済上の理由(76.4%)」が圧倒的な1位で、「いきがい・社会参加のため(33.4%)」、「時間に余裕があるから(22.6)」は低めの割合です。
雇用形態別では、以下のようにパート・アルバイトが大半をしめていることが分かります。
- 正社員:21.4%
- パート・アルバイト:40.7%
- 嘱託:15.2%
- 契約社員:14.4%
- 派遣労働者:2.7%
- その他:4.7%
しかし、所定の勤務時間をみるとフルタイム勤務が50.6%をしめており、現役並みの労働時間を費やしている人が過半数のようです。
- 普通勤務(フルタイム):50.6%
- 普通勤務より1日あたりの労働時間が短い:16.0%
- 普通勤務より1週間あたりの勤務日数が少ない:9.8%
- 普通勤務より1日あたりの労働時間が短く1週間あたりの勤務日数も少ない:14.1%
- 勤務日と時間帯を弾力的に設定できるフレックス勤務:4.7%
- 在宅勤務・テレワーク:0.5%
- その他:3.3%