【節電ポイント】電力需給ひっ迫注意報とは?7年ぶりに節電要請も
大規模な停電を防ぐため、節電を呼びかける警報として「電力需給ひっ迫警報」があります。東日本大震災で電力需給がひっ迫したことを背景につくられた警報です。
今年の3月21日、初めて電力需給ひっ迫警報が発令されました。3月16日に福岡県沖で震度6強の地震が起こり、福岡県の火力発電が停止したことが主な理由です。
さらに、5月には電力需給ひっ迫警報の前段階になる「電力需給ひっ迫注意報」が新たに設けられました。電力需給がひっ迫するのに備えて、節電を少しでも早く呼びかけるためのものです。電力需給ひっ迫注意報と電力需給ひっ迫警報が発令される基準は以下のとおりです。
- 電力需給ひっ迫注意報…翌日の予備率が5%を下回る見込みの場合に発令
- 電力需給ひっ迫警報…翌日の予備率が3%を下回る見込みの場合に発令
どちらの警報も、電力需給がひっ迫する前日の16時を目途に資源エネルギー庁が発令します。5月に新設されたばかりの電力需給ひっ迫注意報ですが、すでに6月26日に発令されました。
また、6月7日に政府が電力不足の対策を決定する関係閣僚会議を開催しています。
会議が開催されるのは5年ぶり。さらに対策として2015年以来7年ぶりの節電要請を行うことも決定しました。
7月1日~9月30日にかけて、太陽光発電の出力が減る午後5時~8時ごろの節電を呼びかけます。初の電力ひっ迫警報や注意報、7年ぶりの節電要請など、電力不足の深刻化が伺えますね。