老後の不安を感じる約8割

メットライフ生命の同調査によると、自らの老後に不安を感じているのは全体で83.3%と8割を超えています。

出典:メットライフ生命「老後を変える 全国47都道府県大調査(2021年版)」

最も不安を抱えている人が多いのは40代で89.9%、次に30代で88.1%と9割近くにのぼります。

これは30~40代が住宅ローンや子どもの教育費などとともに老後資金を貯めることを困難に感じていることや、就職氷河期世代といわれる年代であることも関係しているでしょう。

では、現在の保有金融資産額と、老後の備えに必要な金融資産も確認します。

出典:メットライフ生命「老後を変える 全国47都道府県大調査(2021年版)」

全体では現在の保有金融資産が1184万円、老後に必要と想定する金額が2853万円です。老後3000万円近い金額が必要と考える一方で、実際の貯蓄額は1000万円ほどのようですね。

年代によってもバラツキがあり、老後必要な金額が30~70代で3000万円近くとなっていますが、実際の金融資産は以下の通り。

  • 30代:632万円
  • 40代:899万円
  • 50代:1149万円
  • 60~70代:1982万円

40代でも1000万円には届かず、老後に入る60~70代でも約2000万円でした。