天下祭ともいわれる「神田祭」

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神田祭は「神田明神」「明神さま」として親しまれる神田神社のお祭りです。

「山王祭(千代田区・日枝(ひえ)神社)」「深川祭(江東区・富岡八幡宮)」とともに、「江戸三大祭り」の一つともされます。

神田神社は神田や日本橋、秋葉原、丸の内、豊洲魚市場など108町会の総氏神様。730年、出雲氏族の真神田臣(まかんだおみ)により創建されました。

1600年、関ヶ原の戦いにのぞむ際に徳川家康が戦勝の祈祷を行ない、神田祭の日(当時は9月15日)に勝利。これ以降、徳川将軍家より縁起の良い祭礼として絶やすことなく、盛大に執り行われるよう命じられました。

1892年、台風等の影響から9月から5月へ変更され、現在は奇数年の5月中旬に本祭が、偶数年には蔭祭が行われています。

見どころは約500人もの人が平安時代の衣装で108町会を歩く「神幸祭」。「一の宮鳳輦」「二の宮神輿」「三の宮鳳輦 」という華麗な3つの神輿が町々を歩いて祓い清めます。

約100基の神輿が神田明神へ向かう「神輿宮入」の活気あるようすも人気です。