老後2000万円問題が叫ばれましたが、食料品などの値上げもあり、貯蓄の必要性を意識した人も多いのではないでしょうか。

貯蓄できる金額は、年齢や家庭の事情によって異なります。しかし、同じ年代でも貯蓄ゼロの世帯もあれば、2000万円以上ある世帯もあります。

今回は、年代別に貯蓄の実態を見ていきます。そのうえで、平均給与もながめていきましょう。

1. 20~70歳代で「貯蓄ゼロ」世帯は何割か

金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)各種分類別データ」をもとに、二人以上世帯・年代別の貯蓄ゼロ世帯の割合をチェックしていきます。

1.1 年代別「貯蓄ゼロ世帯」はどれくらいか

  • 20歳代:37.1%
  • 30歳代:22.7%
  • 40歳代:24.8%
  • 50歳代:23.2%
  • 60歳代:19.0%
  • 70歳代:18.3%

20代は3分の1以上で貯蓄ゼロ、という結果になりました。それ以降は年代を経るごとに貯蓄ゼロ世帯は減少していきます。ただ、多くの人が定年を迎える60代で貯蓄ゼロが約2割というデータは見過ごせないでしょう。