新型コロナの感染拡大で、景気に左右されない安定した職業である公務員の人気が高まっています。理由として、福利厚生が充実している点や退職金制度などに魅力を感じる方が多いようです。
では、実際に公務員になるといくら退職金を受け取れるのでしょうか。
今回は、国家公務員と地方公務員を比較し、民間企業の平均退職金や厚生年金の平均受給額について解説します。
【注目記事】厚生年金「羨ましい」高額受給者ゾーンの保険料はいくらか。保険料はどう決まるか
1. 公務員の退職金の相場はいくら?
1.1 地方公務員と国家公務員の退職金について
まずは、地方公務員の退職金について見ていきましょう。
総務省が発表している「令和2年4月1日地方公務員給与実態調査結果」によると、地方公務員の平均退職金は以下の通りです。
- 都道府県:2179万8000円
- 指定都市:2111万1000円
- 市:2119万5000円
- 町村:2025万2000円
- 全地方公共団体:2130万9000円
出典:総務省「令和2年4月1日地方公務員給与実態調査結果」(2020年4月)
地方公務員の定年退職者を限定とした退職金の平均は、2000万円を超える結果になっています。
続いて、国家公務員の退職金について見ていきましょう。
内閣官房が発表している「退職手当の支給状況(令和2年度退職者)」によると、国家公務員の平均退職金は以下の通りです。
- 常勤職員:2142万1000円
国家公務員の定年退職者を限定とした退職金の平均は、2000万円を超える結果になっています。では、続いて民間企業だとどうでしょうか。