4. 厚生年金の平均受給額について

老後の資金を支える軸として、退職金の他に公的年金制度があります。退職後、老後を迎えた方は「これからは年金生活の始まりです」という表現を使うことが多いですが、実際に会社員が受給できる公的年金はいくらぐらいなのでしょうか。

ここからは、月平均でいくら年金を受け取っているのかを見ていきましょう。厚生年金の年金月額階級別の老齢年金受給者数のデータによると、以下のようになっています。

出典:厚生労働省年金局「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

全体の月平均額としては、14万4366円が結果として出ています。

最も多い割合は9万円以上~10万円未満を受け取っている方であることが確認できます。

続いて、

  • 10万円以上~11万円未満
  • 17万円以上~18万円未満
  • 11万円以上~12万円未満

の順で多いようです。

最も多い割合が9万円以上~10万円未満ということを考えると、平均額の14万4366円とは4万円~5万円程度の開きがあり、年金受給額も大きく個人差があるということがわかりました。