ナゼ覚えた言語を忘れてしまうのか?
言語は「必ず忘れるもの」です。これは母国語であろうとなかろうと関係ありません。
ある単語Aを何度も見たり聞いたりすると、回数を重ねるごとに、脳内の情報にアクセスするエネルギーが少なくなっていきます。単語Aの利用方法が次第に「経済的」になっていくわけです。
逆に、長い間単語Aを見聞きせずに過ごしていると、単語Aを思い出すためにはたくさんのエネルギーが必要になります。つまり、単語Aを「思い出しにくく」なるのです。
そのため、実際に話そうとしても、適切な単語が「出てこない」という状況になります。英語力の中でも、特に英会話力が衰えやすいのはこのためです。
ちなみに、海外育ちの日本語ネイティブの子どもが英語を忘れやすいのは、子どもが英語に関する「長期記憶」をあまり持っていないからだと考えられています。