「無印良品」(MUJI)を展開する良品計画(7453)が6期連続の増益を達成し、今後の中期計画を公表しました。

25,000~26,000円のレンジ相場を抜け出すことができない良品計画の株価。14期連続増収、そして6期連続増益となった同社の今後の株価上昇には、中期計画の達成が必要不可欠と考えられます。

売上高・利益ともに約5割の伸びを目指す中期計画を発表

良品計画の2017年2月期決算は、営業収益3,333億円、営業利益383億円。2017年4月13日には決算と合わせて新しい中期経営計画を発表しています。

2017~2020年度の中期経営計画によると、2020年度(2021年2月期)には営業収益5,000億円、営業利益600億円を目指す計画です。現在の821店舗体制(2016年度実績)を海外中心に1,200店舗にまで拡大し、売上・利益ともに大幅な拡大を目指す計画となっています。

良品計画の株価は2015年7月29,040円の最高値後はレンジ相場入り

6期連続増益で最高益達成の良品計画ですが、その株価は2015年7月に29,040円の最高値を付けた後は18,000~27,000円の間でレンジ相場を形成しています。

2013年以降、増益を背景に右肩上がりで上昇してきた同社の株価は、2015年7月の最高値以降は、大きく落ち込むこともない反面、業績の伸びはあっても株価が伸び悩んでいる状況になっています。

良品計画の過去5年間の株価推移

サポート&レジスタンス形成の26,000円付近の突破なるか

株価的には一息ついた状態となっている良品計画ですが、2016年9月に18,230円というレンジ相場内の安値を付けた後は上昇傾向にあります。

なお、現在の株価はレンジ相場の最初の関門とも言うべき26,000円の一歩手前に位置しています。今後は現在サポート&レジスタンスとなっている26,000円を達成し、かつ突破できるかが大きなポイントとなります。

中期経営計画の達成は必要不可欠、海外出店が成否を握る

良品計画の株価はレンジ相場内での上昇を見せていますが、現在の上昇が最高値29,040円を突破して高値更新を目指すためには、新たに発表となった中期経営計画の着実な達成が必要不可欠と考えられます。

既に国内では安定的な事業基盤を確立している同社ですが、今後は海外を中心とした出店でさらなる成長を目指す計画となっています。その意味では、今後の良品計画の株価上昇は、海外出店の成否がカギを握っていると言うことができます。

まとめ

2016年末からトランプ相場後、日本株全体が伸び悩む中、増収増益決算の良品計画といえども株価が伸び悩むのはやむを得ない面もあります。

しかし、ニトリホールディングス(9843)のように、増益決算を背景に株価も高値更新している企業もあるので、良品計画の今後の株価は出遅れ株としての期待感もあります。

これまで6期連続増益、そして14期連続増収という実績を出してきた良品計画が、中期経営計画を着実に達成することでさらなる成長を果たし、今後の株価上昇につながることを期待したいと思います。

LIMO編集部