2. 国民年金はいくら受け取れるのか

自営業・フリーランスなどの「第1号被保険者」や、専業主婦(主夫)などの「第3号被保険者」は、老後に国民年金(老齢基礎年金)を受け取ります。

厚生労働省年金局が公表する「令和元年度(2019年)厚生年金・国民年金事業年報」より、まずは、国民年金の年金月額をみていきましょう。

2.1 国民年金・平均年金月額

全体…5万5946円(男性…5万8866円・女性…5万3699円)

国民年金【男性】年金月額階級別老齢年金受給権者数

~1万円未満…1万2693人・1万円以上~2万円未満…6万803人
2万円以上~3万円未満…22万1983人・3万円以上~4万円未満…70万6206人
4万円以上~5万円未満…134万5582人・5万円以上~6万円未満…312万4529人
6万円以上~7万円未満…849万4551人・7万円以上…38万1323人

国民年金【女性】年金月額階級別老齢年金受給権者数

~1万円未満…6万6247人・1万円以上~2万円未満…24万4695人
2万円以上~3万円未満…74万63人・3万円以上~4万円未満…226万4161人
4万円以上~5万円未満…336万406人・5万円以上~6万円未満…454万1337人
6万円以上~7万円未満…598万7227人・7万円以上…144万306人

国民年金の受給額にはさほど男女の差はないようです。

これは、冒頭の年金のしくみでご説明したとおり、保険料は定額制で、40年間すべて保険料を納付すれば「満額」が受け取れ、納付期間が足りない場合はその割合を満額から差し引く計算方式をとっているためです。