3. 保険料を納付すれば将来いくらの年金を受給できるか

国民年金の場合、保険料の納付月数に応じて年金額が決まります。2022年度の場合、40年間滞りなく保険料を納付していると満額が6万4816円になります。

未納があれば、満額を納めた人よりも少なくなるという仕組みです。

では実際、今の高齢者はいくらの年金を受給しているのでしょうか。実際に受給されている国民年金の月平均をみていきましょう。

3.1 国民年金の平均受給額

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考に、まずは国民年金の受給額を確認します。

〈全体〉平均年金月額:5万6252円

  • 〈男性〉平均年金月額:5万9040円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万4112円

出所:厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 1万円未満:7万4554人
  • 1万円以上~2万円未満:29万3600人
  • 2万円以上~3万円未満:92万8755人
  • 3万円以上~4万円未満:284万2021人
  • 4万円以上~5万円未満:466万3638人
  • 5万円以上~6万円未満:776万979人
  • 6万円以上~7万円未満:1483万5773人
  • 7万円以上~:188万2274人

満額近い国民年金を受給している人が多いようです。国民年金の受給資格は、原則「保険料を納めた期間や免除期間の合算が10年あること」が必要です。しかし以前は資格期間が25年だったこともあり、受給権が得られないシニアもいました。