2020年下半期にLIMOで配信した人気記事から、もう一度読み直したい!「編集部セレクション」をお届けします。
(初公開日:2020年12月15日)
老後の大切な生活資金となる年金。就職すれば厚生年金、無職や専業主婦(主夫)、自営業の場合は国民年金への加入が対象となります。
そして、その加入状況は将来受け取れる金額を左右させます。なかには、いざ年金の受給額を目の当たりにして、「思っていたより少ない…」と焦りを感じる人も。その原因の1つとして、「加入期間の短さ」が挙げられます。では、加入期間が短い場合、受給額にどれほど影響があるのでしょうか。
【注目記事】厚生年金と国民年金からこんなに天引きされるとは!手取りと額面の違いを解説
1. 国民年金と厚生年金、それぞれの平均受給額は?
そもそも、みんなの年金はいくらくらいなのでしょうか。まずは、国民年金の平均受給額をみていきましょう。
国民年金は40年間保険料を支払うと満額受給者となり、年約78万円(月額約6万5,000円)を受け取ることができます。その国民年金の受給者全体の平均月額は以下の通りです。
1.1 【国民年金】全体の平均受給額(年齢別)
60~64歳
- 平均年金月額…4万1,790円
- 受給権者数…27万1,837人
65~69歳
- 平均年金月額…5万6,831円
- 受給権者数…795万9,326人
70~74歳
- 平均年金月額…5万6,429円
- 受給権者数…787万4,093人
75~79歳
- 平均年金月額…5万5,972円
- 受給権者数…668万9,076人
65 歳未満のデータは、「繰上げ支給」をして受給を前倒しした人の金額です。前倒し受給をすると、受給割合が減り金額的にも少なくなりますが、全世代でおおよそ5万6,000円前後となっています。
次では、年齢別にみた厚生年金の平均受給額をみていきます。