貯蓄の基本とは

ではここで、貯蓄の基本を振り返りましょう。

貯め時・支出時を見極める

どんな人でもライフステージごとに「今は貯められるとき」「今は出費がかさむ時期」と分かれます。

一般的に、子どもが小学校低学年までは教育費もかさばらず、お金を貯める黄金期と言われます。ここを逃すとまとまったお金が出ていく時期にさしかかるため、それまでに準備をしておきたいです。

反対に、「住宅購入時」「子どもの大学入学時」などはお金がかかる時期です。数百万円単位で出費するため、年収を超える可能性もあります。事前にわかっておけば「今は仕方ない」と思えますが、想定していないときには不安がかさむでしょう。

このように、ライフステージにおける「貯め時・支出時」を事前に見極めることで、計画的に貯蓄することが大切です。

固定費を見直す

支出を削るときに大事なのが、固定費の見直しです。スマホや電気のプラン・会社をしっかり見直しましょう。また意外に見落としがちなのが保険です。

保障が重なっていたり、不必要に高い保険金をかけていることはありませんか。生命保険の場合、年齢があがるほどに保険料は高くなる傾向にあります。

そのため「今解約して入り直すのはもったいない」と思って放置してしまうこともありますが、保険会社によって保険料にばらつきがありますので、安い保険料で済む可能性もゼロではありません。

保障が足りているかも含め、一度見直す時間を作りましょう。

貯まる仕組みをつくる

なんとなく口座にお金を貯めているままという方は、この春に「貯まる仕組み作り」をしてみましょう。

口座を「生活費用」「子どもの教育費用」「老後資金用」「資産運用」など複数にわけることで、お金に色をつけることができます。

自動積立定期預金などを使えば、簡単にお金がたまる仕組みを作ることができます。口座に紐付いたクレジットカードも、「生活費用」「食費用」「子ども用」などとわけてしまえば、面倒な家計簿からも解放されるのでおすすめです。

お金にも働いてもらう

預貯金以外にも検討したいのが、資産運用でお金に働いてもらうという視点です。収入を増やすには、ご自身が頑張って働くか、お金に働いてもらうかです。

もちろん資産運用には「資産が減る」リスクが存在あるため、生活費の半年分以上貯まったらその後は資産運用を検討すると良いでしょう。

また、安全に思える預貯金であっても、インフレというリスクはあります。今は円安なので、インフレリスクを感じている方も多いのではないでしょうか。

資産運用に興味があるものの、なかなか踏み出せていない方は、まずは情報収集することから始めてみてはいかがでしょうか。

ご紹介した貯蓄術をもとに、「貯蓄1000万円」を目指していきたいですね。