厚生労働省が2022年6月23日に公表したデータによると、2021年度の現年度納付率(2021年度分保険料)は73.9%(前年度から2.4ポイント増)となっており、平成23年度の現年度納付率(平成23年度分保険料)から10年連続で上昇しています。

そこで今回はこのデータを詳しく解説します。そのうえで、年金の平均受給額の実態についてもみていきましょう。

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1. 国民年金の保険料納付率を年齢別にみる【2021年度】

2021年度の現年度納付率を、年齢階級別にみていきましょう。

出典:厚生労働省「令和3年度の国民年金の加入・保険料納付状況について~ 令和3年度の最終納付率は 78.0% ~」(令和4年6月23日)

  • 20~24歳:71.77%
  • 25~29歳:62.07%
  • 30~34歳:65.85%
  • 35~39歳:70.56%
  • 40~44歳:74.27%
  • 45~49歳:75.22%
  • 50~54歳:75.94%
  • 55~59歳:80.03%

55~59歳のみ、8割を超える結果となりました。

また、国民年金の保険料納付を全額免除または猶予された人は612万人となりました。昨年より3万人ほど増えています。

長引くコロナ禍の影響で、保険料の免除をする人が増えている可能性があります。