1. いまどきシニア「貯蓄はいくらあるのか」

ここからは、総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯)」より、世帯主が65歳以上の世帯の貯蓄事情を見ていきます。

まず、二人以上の世帯のうち、世帯主が65歳以上の世帯について、貯蓄額の分布を確認しましょう。

1.1 65歳以上・二人以上世帯の「貯蓄額分布」

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2020年(令和2年)平均結果-(二人以上の世帯) Ⅲ 世帯属性別にみた貯蓄・負債の状況」をもとに編集部作成

1.2 65歳以上・二人以上世帯の「貯蓄現在高」

貯蓄保有世帯

  • 平均値…2324万円
  • 中央値…1555万円

上記の貯蓄分布をながめると、65歳以上世帯の40.7%が2000万円以上の貯蓄を持っていることがわかります。

また、4000万円以上の世帯が17.3%、300万円未満の世帯が15.4%と、それぞれ同程度存在します。「老老格差」などと呼ばれる貯蓄の二極化を見てとることができます。

また、「2000万円」を一つの区切りとして考えたとき、平均値ではそれを超えていますが、中央値はまだ手が届いてない状態です。