「中だるみ=悪」ではなく子どものSOS

中だるみというとデメリットのイメージが強いですが、大人も子どもも関係なくおきます。

ずっと頑張っていたけれど息切れしてペースが落ちたり、以前と比べて集中して物事に取り組めないなど心の変化になります。

決して「楽をしたいから中だるみが発生している」わけではないのです。

周りの同級生が集中力を切らさずに勉学に励んでいるのに、自分だけ気持ちが追いつかないことに対し、何も感じない子どもはいません。

「受験しなくてもいい」「中学受験に意味はあるの?」という子どもが発する言葉は、SOSの可能性を秘めています。

そういうときは、一方的に子どもを責め立てずに話を聞いてあげるようにしましょう。

親が中学受験に熱心だと、子どもは顔色を伺い本音を言わないこともあります。

中だるみを無視して早く勉強させようとすると、さらに気持ちが滅入ってしまいます。

「勉強させなくちゃ」という気持ちを封印し、子どもの話に耳を傾けてください。まずは、現状確認することが大切です。

  • 狙っている中学よりも行きたい中学があるのか
  • 勉強ばかりの日々に疲れたのか
  • 学区の公立中学への進学にシフトチェンジしたいのか

子どもとはいえ、11歳や12歳になると空気を読んで親を怒らせないような言動に終始する子もいます。

時間をかけ、休ませつつ話を聞いてあげて「今、何を考えているのか」を確かめていきましょう。