大学生にかかる教育費は「国公立か私立か」、また「自宅通学か自宅外通学か」によってもずいぶん金額に違いがあります。また、大学在学中は入学金や授業料以外にもお金はかかりますよね。

日本政策金融公庫は、64歳以下の男女、かつ、高校生以上の子供を持つ保護者を対象に「令和3年度教育費実態調査」を実施し、「国公立、私立文系、私立理系」で、大学4年間でいくらかかるのか調査しています。

自宅外通学にかかる費用と合わせて、どのような調査結果になっているのか見ていきましょう。

【入学費用】平均は約81万円。そのうち「受験費用」は30万円前後

大学進学費用は、大学に入ってからはもちろんですか、高3の受験期には受験費用や大学へ納付する入学金が必要になり、さらに併願校への入学金なども加わります。

国公立、私立文系、私立理系の入学時にかかる費用は、以下の通りでした。

出典:日本政策金融公庫「令和3年度教育費負担の実態調査結果

「学校納付金、受験費用、入学しなかった学校への納付金」を合計した入学費用は、国公立大学が67.2万円、私立大学文系は81.8万円、私立大学理系は88.8万円でした。

内訳では「入学しなかった学校への納付金」はそれほど違いは見られませんが、入学金にあたる「学校納付金」では国公立と私立で大きく差が開き、私立大学であっても、文系か理系の違いでも費用に大きな差が生じています。

入学金と同様に、受験費用もまとまったお金が必要です。受験料は学校によって金額が異なりますが、1校3万5000円ほど。

5校受験すると、それだけで17万5000円になります。そして、地方から東京の大学等を受験する場合、さらに交通費や宿泊費も上乗せされるでしょう。