1. 地方公務員は何人いるのか
まずは総務省の「令和3年地方公共団体定員管理調査結果の概要」から、地方公務員の全体の人数を把握しましょう。
2021年4月1日現在、地方公務員の総職員数は280万661人であり、前年より3万8641人の増加となっています。ただし前年比では増えているものの、平成6年以降は減少傾向に。ピークである平成6年と比較すると、約48万人も減少しています。
ではここで、部門ごとに分けた人数もみてみましょう。なお、カッコ内は対前年の増減数を示しています。
- 一般行政部門 … 93万4521人(6,872人)
- うち、福祉関係を除く 一般行政… 55万5434人(-867人)
- 福祉関係 … 37万9087人(7739人)
- 教育部門 … 106万4659人(3万6334人)
- 警察部門 … 28万9141人(-776人)
- 消防部門 … 16万3098人(320人)
- 公営企業等 会計部門 … 34万9242人(-4109人)
全体的に前年より増加していますが、なかでも教育部門の増加数が目立っています。その理由としては、「特別支援学校・学級の体制強化」や「臨時的任用職員の任用の適正化」といった取り組みによる影響が挙げられます。