2. 年収400万円台世帯「負債」はどのくらい?
貯蓄と負債、つまりプラスマイナスの資産はセットにして考える必要がありますね。同調査から、年収400万円世帯の負債額について確認します。
2.1 年収400万~450万円世帯の負債
平均負債額・・・555万円
- うち「住宅・土地のための負債」・・・508万円
2.2 年収450万~500万円世帯の負債
平均負債額・・・601万円
- うち「住宅・土地のための負債」・・・560万円
年収400万円台の負債のほとんどが、住宅ローンなどの「住宅・土地のための負債」です。
ちなみに、「住宅・土地のための負債」が負債全体に占める割合は、年収400万~450万円世帯で91.5%、年収450万円~500万円世帯で93.2%です。
3. 年収400万円台世帯「純貯蓄額」はどのくらい?
では、先述の「平均貯蓄額」から「負債額」を差し引いた「純貯蓄額」をみていきましょう。
3.1 年収400万~450万円世帯の純貯蓄額
911万円(貯蓄)-555万円(負債)=356万円
3.2 年収450万~500万円世帯の純貯蓄額
813万円(貯蓄)-601万円(負債)=212万円
貯蓄額から負債額を差し引いた純貯蓄額は、「年収400万~450万円世帯」の場合で356万円、「年収450万円~500万円世帯」の場合は212万円です。
貯蓄額、純貯蓄額ともに、年収400万円前半世帯のほうが高くなっています。
ふたつの年収ゾーンの貯蓄額平均を単純に比較する限り、「年収が多ければ、多く貯蓄できる」とは言い切れないようです。