セカンドライフにむけた年代別の備え

ここまで60代の平均貯蓄額や、年金だけで生活されている世帯の割合などを確認しました。

結果は目安となる2000万円を準備できている世帯が約3割、年金だけで生活している世帯は5割弱でした。

半数以上の世帯が年金の上乗せとして、働いたり貯蓄などで備えたりする必要があるのが現実のようです。もちろん働くことが生き甲斐の場合もあります。しかし、セカンドライフは穏やかに過ごしたいと思う世帯もあるでしょう。

安心してセカンドライフを送るには、それだけの準備が必要です。この準備の仕方は世代によって変わります。

たとえば、20~40代の世代では時間を活用して、コツコツと積み立てを行うことがおすすめです。預貯金だけではなく、iDeCoやつみたてNISAなど資産運用に目を向けても良いでしょう。

退職までの期間が短い50~60代の場合、コツコツと積立てをしても大きな資産をつくるのは難しいかもしれません。とはいえ、家計の見直しから貯蓄可能額を増やすことや、資産運用を取り入れるなどできることもあります。

60代の方であれば、やはり働く期間を長くするのが現実的です。もしくは年金の繰下げ受給も選択肢の一つになるでしょう。

このように対策は色々と考えられます。もちろん資産運用にはリスクが伴いますし、繰下げ受給に関しても受け取り総額が増えるかは分かりません。

まずは自分にとってどのような方法が良いのか、現状把握や情報収集を行うことが重要でしょう。

人生100年時代、私達には長い老後が待ち受けています。しっかりと準備をして、安心してセカンドライフを送りたいですね。

参考資料

徳原 龍裕