ひと昔前では大きな声で指摘されることもなかった理不尽な校則、いわゆる「ブラック校則」。近年はメディアでも大きく取り上げられ、そのたびにSNS上が否定的な意見で埋め尽くされることもしばしばあります。
髪型から靴下やスカート丈の長さなど、大人になると驚くほど「細かい校則」が存在していることを思い出し「あれは何の意味があったのだろうか」と思う人もいるでしょう。
SNSにより「そういう校則は当たり前だった」という空気感を打破するきっかけにもなりました。SNSを介し、かつてブラック校則で悩んだ大人や現在進行形でブラック校則に悩まされている中学生や高校生の声が、世間に広まりやすい時代になっています。
こうした世論の声を受ける形で、文部科学省は2021年6月に「校則の見直し等に関する取組事例について」を告知。
これを受ける形で、東京都教育委員会では今年3月に発表した「都立高等学校等における校則等に関する取組状況について」内で、髪の毛の色を黒色に染め直すといったブラック校則の代表的な校則の廃止が決定されたと報告しました。