前年の1~12月の年収が1000万円超だった方でも、もしかしたら6月に振り込まれる手取り額が前月より減っているかもしれません。
「あれ?どうして!」と思うかもしれませんが、6月は前年分の住民税が反映される初月です。あせらず、給与明細の控除欄をチェックしましょう。
今回は、年収1000万円からイメージされる「お金持ちの入り口」の裏側にあるシビアな側面についてまとめました。
住民税の新年度は6月がはじまり
住民税は、それぞれ個人が、その年の1月1日現在で居住している住所地の自治体に対して納める税金です。
個人事業主や一部の年金受給者などは「普通徴収」です。自治体から送付された納付書を使い、銀行窓口などで納税します。納期は、6月・8月・10月・1月の4回です。
一方、会社員や公務員の住民税は「特別徴収」となります。前年の1月~12月までの所得に対する住民税は、毎年6月~翌年5月までの12回に分けて、本人の給与から天引きされ、勤務先が本人に代わって自治体へ納付します。
このように、住民税の新年度となるのが6月給与というわけです。昨年の年収が初めて1000万円を超えた方などは、注意した方がよいでしょう。