【年代別】2019~2020年の投資信託の保有者率とキッカケとは
コロナ禍においては、おうち時間が増えたことで資産運用をはじめる人が増えたと言われました。一方で先の見えないコロナ禍に、投資をはじめるのはまだ様子を見たいと考える方もいるでしょう。
年代別に投資信託を保有する人の割合はどう変化しているのか、2019年と2020年で比較してみましょう。
投資信託の保有者率:2019年・2020年
- 20代:4.8%・5.5%
- 30代:7.3%・8.0%
- 40代:8.3%・8.9%
- 50代:11.0%・11.3%
- 60代:16.5%・16.3%
年代が上がるにつれ、投資信託を保有する割合が増えていますね。さまざまな要因が考えられますが、「投資=余裕ができたらやるもの」という印象も強いため、年代が上がり余裕ができてからはじめる傾向にあるのでしょう。
20~50代の投資信託の保有者の割合をみると、2020年は増加しています。一方で、60代は減少していることが分かります。
投資信託を保有するきっかけもみてみましょう。
20~40代では最も多いのが「NISAがきっかけ」で、20代で33%、30代で27%、40代で23%でした。
NISAは通常、運用益に20.315%かかる税金が非課税になる制度。普段は利益の約2割を税金で引かれるわけですから、非課税となると運用のハードルも少し低くなりますよね。特に少額からはじめられて毎月積み立てていく「つみたてNISA」は若年層を中心にはじめる方がふえています。
20代では「コロナ禍で自宅で調べたこと」が10%、30代は「2000万円問題がきっかけ」が9%、40代は「資産形成は必要なので」が18%と高くなっています。
コロナ禍によるおうち時間のほか、老後への不安も後押ししているようです。