厚生年金の男女別のボリュームゾーンとは
同調査によれば、50~60代のおひとりさまも3人に1人が貯蓄ゼロとなっています。「年金だけで生活できない」といわれて久しい現代において、老後に向けて貯蓄ゼロでは不安も大きいでしょう。
「年金を貰えないのでは」と思われる方もいますが、年金制度は少子高齢化が進んでも財源の範囲で給付費をまかなえるよう年金額の価値を調整する、マクロ経済スライドを導入しています。
ただし、年金だけで老後生活するのは厳しいでしょう。
たとえば会社員や公務員などが加入する厚生年金は、収入に応じて定められた保険料を納めるため、受給額の個人差が大きくなります。
上記のように、厚生年金の月の受給額のボリュームゾーンは男性で15~20万円、女性で7~12万円となっていますね。
現役時代の収入の傾向が、そのまま老後にも反映されるかたちに。男性でも収入が少ない方、また女性は厚生年金だけでは生活するのが厳しいでしょう。
公的年金は受給開始から生涯受け取れる安心感はあります。一方で、「公的年金以外の備え」が老後生活を左右するでしょう。