猫にとっての適温とエアコンの設定温度
家の中で飼う猫にとっての適温とはどのくらいなのでしょうか。我が家の猫のかかりつけの獣医さんに尋ねてみました。
すると、ヒトの感覚でたとえた場合、半袖が快適と感じるぐらいが、猫にとっての適温という回答が返ってきました。
ヒトの体感はまちまちなので、具体的なエアコンの設定を確認したところ、温度は24~26℃、湿度は60%ほどが適温とのこと。確かにこのくらいであれば、猫もヒトも、寒すぎず暑すぎず過ごせそうです。
ただ、エアコンの設定温度はあくまでも目安です。この温度や湿度であれば絶対大丈夫というわけではありません。
エアコンは適温のはず、でも猫にとっては寒いと感じるわけ
先述したとおり、エアコンを適切に設定すれば、猫にとっての適温になっているはずです。しかし、快適にしたつもりでも「あれ、そうでもないの?」と感じることもあります。
というのは、猫によっては、エアコンをかけると部屋から出て、わざわざ暑い場所にいってしまうことがあるからです。どうも、エアコンがかかっている部屋は猫にとって、寒いと感じているようなのです。
「適温のはずなのにどうして?」と考えていたら、あることに気が付きました。私たちも、エアコンの部屋にいると足元が冷えて、だるくなった・むくんでしまった…ということがありませんか。
これは、エアコンの冷たい空気が暖かい空気よりも重く、床付近に溜まってしまい足腰が冷えてしまったために起こります。
猫の床の上を歩く高さは、せいぜい25~35㎝ほどです。冷たい空気が溜まっていると考えれば、寒くなって部屋から出ていってしまうのも頷ける話です。
とくに、筋肉量が減ってくる7歳以上のシニア猫などは、寒さを感じてしまうようです。しかしそんなシニア猫は、若い猫よりも温度センサーの働きが弱くなっています。
もし暑い場所に長くいれば、ぐったりしていたということになるかもしれません。そうならないためにも、なるべくエアコンの効いた部屋で過ごしてほしいものです。そうするため、気をつけるべきことをご紹介します。