3. 厚生年金と「老後2000万円」の関係とは

ここからは、退職後の生活費はいくら必要かを考えていきます。2019年に話題となった「老後2000万円問題」を紐解きながら考えていきます。

上記のモデルケースの夫婦が公的年金だけで暮らす場合、毎月約5万5000円の赤字になります。ここから、老後に必要となる金額を計算します。

老後必要額＝5万5000円×12カ月×30年（老後30年と仮定）＝1980万円（約2000万円）

これが2000万円の根拠となる数字です。それでは次に、この生活費を細かくみていきましょう。