今のまま貯蓄を増やしていくために

47都道府県の貯蓄と年収をみてきましたが、必ずしも貯蓄に年収が直結するとは言えませんでした。実際には家庭の環境や相続資産も考えられるため、やはり家庭差が大きくなります。

ただ、今の状態でも貯蓄を増やしていくためには、自発的にお金について調べ、考える姿勢も大切といえます。

たとえば結婚や出産、育児、介護など、ご家庭の働き方や収入、かかるお金は変わるもの。

出典:金融庁「投資の基本」

そういったライフプランを想定しながら、長い目で見てマネープランを立てることは大切でしょう。

また、今はつみたてNISAやiDeCoのように、運用益が非課税になる制度もあります。

どちらも自分で金融商品を選び、毎月一定額を積み立てていくもの。長期間運用することで、利息に利息がつく「複利の効果」を期待します。

出典:金融庁「投資の基本」

リスクはもちろんありますが、投資対象や投資時期を分散させ、長期間かけることである程度リスクも抑えられます。

積立投資は時間をかけることが重要で、投資期間が長いと複利の効果も大きくなっていきます。このような特徴を理解して、貯蓄の一部に運用を組み入れるのも一つの工夫でしょう。

貯蓄を増やす方法は節約や副業、ポイ活などの他に資産運用もあります。さまざまな手段の中から、ご自身に合ったものをさがしていきましょう。

参考資料

宮野 茉莉子