「65歳以上の世帯の所得」その内訳とは
なぜ60代に入っても貯蓄に励むのか、その理由の一つにやはり「年金」が挙げられます。
日本年金機構によれば、高齢者世帯(65歳以上の人のみで構成するか、これに18歳未満の未婚の人が加わった世帯)で、「年金のみで生活」する世帯は約5割。
所得のうち年金が6割以上の世帯は27%、6割未満は24.6%です。
1世帯あたりの平均年間総所得では、312.6万円のうち年金が63.6%(199.0万円)を占め、残りは仕事や有価証券等の運用による所得、企業年金、個人年金などになります。
少子高齢化が進む現代においては、この年金が占めるが63.6%が徐々に減っていく可能性も高いでしょう。その分、「仕事や有価証券等の運用による所得、企業年金、個人年金など」の割合を増やすために、個々人が準備をすることが求められます。
今でも、約36%は年金以外で老後の生活費をまかなわなければなりません。今後は4割、5割と年金以外で老後生活を補う必要がある可能性があると考えると、早いうちから備えることが大切となるでしょう。