節税メリットが大きいことで注目を集めている個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)。どの金融機関で口座を開設しても税制面でのメリットは同じですが、金融機関によって大きく異なる点があります。それは「口座を開設した金融機関に支払う手数料」と「商品ラインナップ」です。

ネット証券大手のSBI証券と楽天証券は、従来からiDeCo口座に一定額以上の残高を有する場合に運営管理手数料を無料としていましたが、2017年5月からは残高などの条件に関わらず運営管理手数料が無料になりました(注)。また、商品ラインナップもそれぞれ独自の選定がなされており、手数料と商品ラインナップをポイントに考えた場合、iDeCo口座を開設する金融機関選びは現在のところ実質2択ともいえる状況です。

では、SBI証券と楽天証券のiDeCo口座の特徴を見ていきましょう。

(注)
楽天証券2017年5月18日付プレスリリース「楽天証券、iDeCo管理手数料無料化のお知らせ
SBI証券2017年5月18日付プレスリリース「SBI証券、iDeCoの運営管理手数料の完全無料化のお知らせ

iDeCo口座で必要な手数料とは

iDeCo 口座を開設すると、①国民年金基金連合会に支払う手数料(年間1,236円)、②事務委託先金融機関手数料(年間768円)③金融機関の運営管理手数料、という3つの手数料がかかります。

このうち、①と②はどの金融機関で口座を開設しても一定です。つまり、年間2,004円は必ずかかることになります。つまり、iDeCo口座を開く金融機関に対して支払う③の運営管理手数料によって、iDeCoに必要な手数料は大きく異なってくるのです。

投資初心者におすすめの楽天証券―その理由は?

楽天証券の商品ラインナップは28本(2017年3月28日現在)とSBI証券に比べると多くはありませんが、多様な資産タイプの投資信託を中心にラインナップされています。また、ファンドの説明だけでなく「なぜこの商品を選定したのか」という点を簡単に解説してくれているのもポイント。投資初心者で、まずはプロが厳選したファンドから商品を選んではじめたいという方におすすめです。

資産形成に意欲満々!商品も自ら吟味したい人向けのSBI証券―その理由は?

SBI証券は、ネット証券最大手の企業です。iDeCoについても10年を超える実績を有しています。

SBI証券の商品ラインナップは投資信託を中心に65本(2017年3月28日現在)という充実ぶり。国内外の株式、債券、不動産、バランスファンド、金価格の値動きをめざすファンドなど、投資対象・運用手法も幅広く、低水準の信託報酬が魅力的なインデックスファンドに加え、アクティブファンドも取りそろえられています。

商品ラインナップがかなり幅広いので、投資に対してある程度知識があり、自らしっかり吟味して商品を選びたい方におすすめといえそうです。

まとめ

iDeCoの金融機関選びは、手数料と商品ラインナップから見た場合、楽天証券とSBI証券の2強といえる状況です。

投資初心者、プロが厳選したファンドから商品を選びたい方は楽天証券でスタートしてはいかがでしょうか。投資に対してある程度知識があり、自らしっかり吟味して商品を選びたい方にはSBI証券がおすすめです。

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LIMO編集部