現役を引退して、ゆっくり生活をしている人が多い、65歳以上の世代。
時間的な余裕も生まれ、コロナ禍が終わったら旅行やレジャーなど趣味を楽しみたい、と考えている人も多いでしょう。
しかし、リタイヤ後で給料が減ったりなくなったりしたことで、老後の生活に不安を抱えている人もいるでしょう。
そこで今回は、定年後65歳以上の貯蓄のリアルを解説します。
【定年後】65歳「貯蓄」の定義とは
そもそも、貯蓄とはどういう意味でしょうか。意外にその定義を説明するのは難しいものです。
そこで、総務省の家計調査報告(貯蓄・負債編)の用語の解説から、貯蓄の定義を見てみましょう。
ゆうちょ銀行,郵便貯金簡易生命保険管理・郵便局ネットワーク支援機構,銀行及びその他の金融 機関(普通銀行等)への預貯金,生命保険及び積立型損害保険の掛金(加入してからの掛金の払込総 額)並びに株式,債券,投資信託,金銭信託等の有価証券(株式及び投資信託については調査時点の 時価,債券及び貸付信託・金銭信託については額面)といった金融機関への貯蓄と,社内預金,勤め 先の共済組合などの金融機関外への貯蓄の合計をいう。
なお,貯蓄は世帯全体の貯蓄であり,また,個人営業世帯などの貯蓄には家計用のほか事業用も含 める。
すなわち、貯蓄には「預貯金以外の金融資産」も該当するのです。
では、65歳以上の「シニア世代」の貯蓄の実態をみていきましょう。